光源や環境によって見え方は全然違うという話。

佐藤がこのお店を建てるにあたり一番拘ったのはキチンとボディー研磨が出来る部屋です。

それは以前にブログでもお話しましたがいくら磨きができる腕があったとしてもキズやダメージが見えないならその腕を生かすことができないからです。

当店も以前のお店で約10年ほど営業してきてそれなりに作業には自信はありましたしその時出来る限りの設備投資を行ってきましたが、最終的に自然光が入る環境では恐らく磨ける精度、深度ともに不十分だろうと思っていました。

そんなこんなで新しいお店にした時は最低自然光が(ほぼ)入らないよう、壁や天井をブラックに塗装したブースを作ってもらいました。

商売上のアピールだけで言えば前店舗のような透明なオーバースライダーが付いた部屋を道路から見えるよう設置しそこで磨き作業なんかしてたらカッコよさげに見えますし良いのは分かっていますが、それでは意味の無い事ですからここだけは結構拘りました。

また出来上がってからもライトの配置や場所、数や色なんかもアップデートを重ね様々なパターンでお車の状態を確認できる環境にしています。

ただ明るくすればいいとバンバン光源を増設する事は勘違いしがちですが逆に見えなくする事に繋がりますからそこらへんはやはり様々なパターンを試行錯誤しながら見つけていかなくてはなりません。

それはこういう事です。

これはブース内ですが自然光が入り込む環境です。目の肥えた変態目線で言えば汚いですが(従業員の車です)、一般的な目線で言えばまぁまぁキレイと言っても過言ではないのでしょうか?

パターン①:どうでしょう。少し上の写真に比べると傷やダメージが見えてきますがまだキレイでしょうか?

パターン②:これはさすがにキレイとは言えませんかね?

パターン③:上記とほぼ同じ位置から撮った写真ですがこれだけ環境によって見え方が変わります。

これはすべてボディー研磨をする前の同じ車です。これだけ違うんですよ。面白いでしょ。

本当は上面用や側面用やそんなのを組み合わせればもっと様々なパターンがありますがとにもかくにも環境によって見え方が全然違うって事です。

このように見える環境と言うのはすごく大切です。ただ同時に力不足であればいくら見えてもうまく処理できませんので諸刃の剣とも言えます。

それでもここが限界。というレベルには達していない気がするなぁ。

いやはや磨き(車の美)は深く終わりが無いですからね。

まぁだからこそ辛い面もありますが結局楽しいのですよ!

そんな事を伝え継承していきながらどんどんお店としてのクォリティーを上げていきたいなぁ。頑張れ2人の期待の新人!(自分の車使って練習してます)

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